電車にいっぱい乗った子供との思い出

多くの人が自家用車で移動する地域であるが、私があまり運転を得意としないこともあり、電車を利用することも少なくなかった。
私は、子供に対して申し訳なく思っていた。


車であればもっとリラックスして寛げただろうし、何と言っても便利だからだ。
電車は駅までしか私たちを運んではくれないから、幼児には大変なことも多い。
寒い日に、長時間駅で待たせることも心苦しく思っていた。
そんな話を、先日ふと何かの拍子に子供に話した。

一時間に一本しかない電車に乗り遅れないようにと、小さな子供を抱いて走るようなこともよくあった。
小さな手に買い物袋を持たせて、絶対に落とすなと言って雪降る中を走ったこともあった。
その時のことを思い出すと、自分の不甲斐なさに今でも辛くなって涙が出る。
どんな気持ちで、私の言いつけを守って握りしめていたのだろうか。

一時間待って、次の電車に乗れば良かっただけのこと。
ゆっくり二人で歩いて行けば良かったのだ。
しかし、当時の私にはそんな心のゆとりが無かった。
無駄な時間を過ごすことに、罪悪感を持っていたのかもしれない。

今なら、一番良い方法を選ぶ賢さもあるというのに。
ところが、子供は嬉しかったと言うではないか。
やはり幼稚園でお友達と話しをしてみても、自分ほど電車やバスに乗る子はいないようで羨ましがられたと言う。
電車が大好きな子も多く、電車に乗りたいと思っている子が多かったようなのだ。

そして、抱っこされて町を走り抜ける時も面白かったと言う。
私が前に前にと走っている間、子供は後ろ向きで今来た方向を見つめながら反対に進んでいる。
それが楽しかったようである。
又乗りたいね。そう言って子供が笑った。

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